愛ちゃんの「人生そこそこ」
漫画家・愛本みずほのひっそりとした日常
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2017-02-02 (Thu)

新連載2話目掲載のBELOVE4号が、昨日発売されました!
今回は、第一話で自分の障害を指摘された忍が
変わりたい一心でカフェのマスターを尋ねるところから始まります。
今回一番悩んだのは「ディスレクシア」をどう説明するかでした。
上のページはその説明シーンです。
セリフはまるっと消えてますが!
このディスレクシアというのは発達障害の一つなのですが
いろいろと複雑な要素が入り組んでいまして
ざっくり説明すると誤解が生じるかもしれず
かと言って難しく説明すると混乱してしまいそうな
若干私の頭の中も混乱しておりましてですね!
取材でも数人のディスレクシアの方々にお話を伺っているのですが
みなさん、障害の現れ方がぜんぜん違うんですよね。
ディスレクシア以外に自閉傾向であるとかADHDであるとか
他の要素が混じっている場合も多いそうで。
取材前に本などで読んで「ディスレクシアってこういうもの」みたいな
先入観を持ってお会いすると「ええええそれもディスレクシアなの!?」と
フリダシに強制送還されるようなこともありまして…。
この「取材すればするほど混乱する」という経験はよくあることで(私だけだろうか…)
「だいすき!!」の取材を始めた頃にもありました。
柚子がそうだった「軽度知的障害」の場合も同じように
定義の上では知能指数がどうだこうだで決まっているのですが
人によってまったく違うので、連載が始まって一年くらいして
「柚子はこうなんだ」としっくり来るまで、かなり試行錯誤しておりました。
でもまあ、人それぞれ、みんな違うのなんて当たり前のことなんですよね。
ディスレクシアのご本人ですら
「他の人達のことは同じディスレクシアでもわからないんですよね」
とおっしゃるほどなので
私がわかるわけないなと開き直り
基本的なところを説明しております。
でもなんか、これから取材していく上でまた
「ええええそんなこともあるの!?」みたいなことも
ありそうな気がします…。
そういうこともさらけ出しながらのライブ感満載の新連載!(ライブ感言うな)
今後ともヨロシクお願い致します!
コメント
読みましたよ~
愛ちゃん先生!2話読みまたよ~
自分は読んでいて、なるほど~と思いました。
説明のシーンはとても分かりやすかったです。
例えもいい感じと!
開き直りって良いと思います。
自分も前は重度心身障害者病棟、
今は鬱やら統合失調症などの病棟ですけど
ある程度症状は似ているところはあるけど
同じ人は誰もいないです。
それは、障害を障がいとして認知できていなかったり
否定したりもありますし、個性と同じく千差万別です。
感じ方や種類は沢山あることは、すごくよく分かったので、
忍くんのディスレクシアはこうなんだぁ~・・・で。
病気なのでもそうですけど、知ることによる安心感
ってあると思います。
それがどれだけ絶望的であっても、理由もわからず
不安におびえて過ごすのか、原因が分かりその後
どうしていくのかを決められるだけでもどれだけ違うかと思っています。
長々とすみませんでした。
応援しています~
雪が激しくなってきますが、愛ちゃん先生も
体調には気を付けてお仕事頑張ってくださいね!
2017-02-10 19:11 WIND(ともくん)
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ともくんさんへ
返事が遅くなりましてすみません〜。
読んでくださってありがとうございます!
そうなんですよね、みんな違うのが当たり前なのですが、「〇〇障害」と名前がつくとどうしても「こういう障害」というイメージがあり、人によって違う症状だということが伝わらない場合があります。
そのへんの説明がうまくできればな〜と思いました。
先日3話目を描き上げましたので、また楽しんでいただけるとうれしいです!
2017-02-20 19:39 愛本みずほ
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